内容説明
英国の労働者教育機関「ラスキン・カレッジ」における歴史学習「ヒストリー・ワークショップ」、そこから発展して開催された全国女性解放会議「ラスキン会議」。一九七〇年代にそこで行われた活動と対話による、労働者学生たちの尊厳獲得の過程を明らかにする。労働者自身の手によって綴られた歴史と生活を読み解くことは、わたしたち自身の尊厳獲得にもつながっていく。
目次
序論 本書の課題と方法
第1章 ラスキン・カレッジにおける労働と生活の関係
第2章 歴史と教育の生活化としてのヒストリー・ワークショップの発足
第3章 ラスキン会議における非対称性の問い直し
第4章 ヒストリー・ワークショップにおけるラファエル・サミュエルの物語り
第5章 ヒストリー・ワークショップにおける労働者たちの物語り
第6章 生きられた経験の分かちあいにおける非対称な関係と尊厳
結論 尊厳を守りあう労働者教育の展開に向けて
著者等紹介
冨永貴公[トミナガタカヒロ]
都留文科大学教養学部地域社会学科・准教授。専攻・専門:社会教育学・生涯学習論、ジェンダー/セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。