内容説明
ひょんなことからエジプトのアメリカンスクールで教師をすることになった、人類学者の筆者。我が強くて面倒くさく、そして魅力的な3人の仕事仲間にスポットライトを当て、グローバル都市カイロにおける、彼女たちの生き様を描く。他者に共感しながら「私」を見つける、人の民族誌。
目次
現代エジプトにおけるA校
第1部 シャイマの生き方―学歴至上主義言説に基づく、階層社会の読み替え(働くシャイマ、富裕層の教育者;“クバール”を生きる;“クバール”でも、クバールでないシャイマ)
第2部 サラの生き方―消費至上主義的社会における家庭と仕事の両立(子育て優先の就労;“ヘルワ”を生きる;異物としてのサラ)
第3部 リハーム校長の生き方―時空を超えた植民地期エジプトの再興(天職に生きる;“ソサエティ”の再興に生きる)
「私らしさ」の民族誌、その必要性と可能性
著者等紹介
鳥山純子[トリヤマジュンコ]
立命館大学国際関係学部国際関係研究科准教授。専門は文化人類学、ジェンダー論、中東研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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