内容説明
語りえない・知りえないことをいかに伝達しうるのか―語ることと語られたこと。レヴィナスの言語論や責任概念への思索を検討することで、教育という営為における倫理的含意を顧み、自他関係の理解への新たな言語の空間・表現を開拓する。
目次
序章 教育学における他者論の展開とそこでのレヴィナス“他者”論の位置
第1章 レヴィナス“他者”論の基本モチーフ
第2章 レヴィナス言語論の自己言及的特性―教育学におけるレヴィナス“他者”論の援用方法をめぐる解釈論争から
第3章 レヴィナス主体性概念の教育学的射程―変容の契機として他者を位置づけることへの批判的考察
第4章 レヴィナス隠喩論における意味の伝達―叙事詩的な語りを超えて
第5章 「~し直す」成長モデルに関する批判的検討―レヴィナス“他者”論の方法としての誇張法
第6章 レヴィナス“他者”論における中断と修復―中断の教育学再考
終章 レヴィナス“他者”論の教育学的意義
著者等紹介
安喰勇平[アンジキユウヘイ]
茨城キリスト教大学文学部講師。1990年島根県生。2017年に広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中途退学後、現職。2019年に博士号(教育学)取得。専攻は教育哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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