内容説明
60年間漱石を読み込んできた畢生の論集。
目次
ジェイン・オースティン『高慢と偏見』―微苦笑の真理
夏目漱石のスウィフト論について
『趣味の遺伝』の世界
漱石と外国文学
一九世紀ヨーロッパ文学と『三四郎』
漱石とピトロクリ
「アマランス」考
評釈『薤露行』
内と外からの夏目漱石
世紀末と漱石
漱石研究文献批評
夏目漱石研究の現状
書評 岡三郎『夏目漱石研究』
書評 江藤淳著『漱石とアーサー王傳説―『薤露行』の比較文学的研究』
書評 森亮著『小泉八雲の文学』、書評 小島信夫著『私の作家遍歴』
書評 塚本利明著『漱石と英文学―『漾虚集』の比較文学的研究』
書評 池田美紀子著『夏目漱石 眼は識る東西の字』
池田美紀子書評訂正・補遺
二つのKOKORO―マクラレン訳と近藤いね子訳
シンガポールの『こゝろ』シンポジウム
『こゝろ』は日本でどのように読まれてきたか
『こゝろ』と聖書の世界
「いのち」と「こころ」
著者等紹介
斉藤恵子[サイトウケイコ]
1936年大連市生まれ。1959年お茶の水女子大学英文科卒業。1963年東京大学教養学部教養学科イギリス分科卒業。1973年東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士課程単位取得満期退学。1979年4月~1999年3月共立女子大学家政学部・文芸学部勤務。1999年4月大妻女子大学比較文化学部長就任。2009年大妻女子大学退職。大妻女子大学名誉教授。専攻は英文学、比較文学、比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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