内容説明
「実践の記述を読む」経験はどのような省察につながるか。日本語教師の専門知・実践知のありようを、教師自身の語る/読むという経験から考察。主観と客観をつなぐ現象学的分析を採り入れることで、知覚・意味づけといった個々人の経験から教師の専門性を解き明かし、それを読むことをとおして読み手の省察、および自他理解への新たな視点をもたらす。
目次
第1章 研究の出発点
第2章 日本語教育における教師研究
第3章 現象学と現象学的研究
第4章 研究の枠組み
第5章 調査と分析の方法
第6章 星野さんの語り
第7章 足立さんの語り
第8章 星野さんと足立さんの語りから見えること
第9章 星野さんと足立さんによる省察―実践の記述を読んだ直後の語り
第10章 コロナ禍での星野さんと足立さんの実践―実践の記述を読んで一年後の語り
第11章 研究のまとめ
著者等紹介
香月裕介[カツキユウスケ]
神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部准教授。2019年、大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位修得退学。博士(日本語・日本文化)。大阪外国語大学外国語学部を卒業後、タイ国ランシット大学教養学部、独立行政法人国際交流基金関西国際センターなどで日本語教育に携わる。2015年に神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部に着任し、講師を経て2020年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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