内容説明
一九四三年、エチオピア帝政期で最大規模の農民反乱が発生した。エチオピアの支配民族であったティグライ人が起こした「ワヤネ」と呼ばれる反乱の背景にあった、政府とティグライ人の対立、ティグライ農民と貴族の関係、エチオピアをめぐるイタリアやイギリスなど列強の意図を、文書史料調査と多数の現地聞き取り調査から探るとともに、会合を通して反乱を組織化する、主体的な農民たちの姿を描く。
目次
序章
第1章 エチオピアとティグライの政治と社会
第2章 ティグライ州の行政改革と中央政府の介入
第3章 アファール襲撃事件―慣習の復活と帝国軍による鎮圧
第4章 ワジラット事件―州政府と農民の武力衝突
第5章 ワヤネの組織と展開
第6章 ワヤネ―「反乱」への転化
第7章 ワヤネの帰結と中央集権化の確立
終章 ワヤネと農民
著者等紹介
眞城百華[マキモモカ]
上智大学准教授。エチオピア史、アフリカ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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