内容説明
「持続可能な開発」に、地域社会の文化や文化的多様性はいかにして結びつく・結びつけられるべきなのか。開発の理念・思想と各国の現場の実際を、開発学・人類学・教育学・社会学の観点から多角的に検討することで、議論の足がかりを探る。
目次
第1部 開発・SDGs・文化―その関係性の再考(一〇年後の地球に人類はまだ生きているか?―資本主義経済から社会・連帯経済への転換の可能性;文化の多様性を尊重したSDGsのあり方とは?―脱成長論の科学的方法論を手がかりに考える;SDGsとNGO・市民社会―「誰一人取り残さない」ボトムアップの社会変革と「包摂的な文化」にむけて;SDGs時代における「学び」のあり方を「文化」の視点から捉え直す;「開発」と「文化」を超えて―SDGs時代に求められる開発プラクティス)
第2部 地域文化と持続可能な開発実践―文化の視点から持続可能な開発の姿を読み解く(サブシステンスと持続可能な開発―ソロモン諸島におけるSDGsをみる視点;熱帯林保護地域管理への住民参加―ボルネオ島中央部の事例より;コーヒー生産地域における搾取的状況と「文化」―ラオス南部ボーラヴェーン高原におけるフェアトレードコーヒーの事例から;食料・農業のための生物多様性の文化的価値―作物と人の関係から読み解く持続可能な食と農・農村;持続可能な開発のための教育の理念と実態―国際教育協力における「文化の居場所」について;インド農村におけるSDGsとジェンダーをめぐる文化的位相―開発による変化からの日常の回復と持続;保健医療分野のSDGsと文化―目標三および東南アジア・オセアニアのマラリア対策活動をめぐって;地方創生は持続可能なまちづくりの夢を見るか?―「SDGs未来都市つくば」を事例として;持続可能な企業文化とは―海外日系企業を事例に)
著者等紹介
関根久雄[セキネヒサオ]
1962年生。筑波大学人文社会系教授。専門は文化人類学、開発人類学、オセアニア島嶼地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sanchai
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- 和書
- ななちゃんとかあちゃん