内容説明
非日本語ネイティブの日本語学習者が「語の意味は分かるが文章の意味が分からない」という状況に対して有効に機能する読解ストラテジー(方略)を解明。認知心理学的な視点からデータにもとづき実証的に分析し、読解指導のための実効的な方途を提示する。
目次
第1章 問題の所在
第2章 読解ストラテジーに関わる研究
第3章 研究方法
第4章 中級学習者の要点関係図の作成における要点探索と関係探索の効果(研究1)
第5章 要点関係図の作成による効果と作成する図は日本語習熟度によって異なるか(研究2・研究3)
第6章 日本語習熟度の異なる学習者の作成した要点関係図の違いが表象構築に及ぼす影響(研究4)
第7章 総合考察
著者等紹介
田川麻央[タガワマオ]
兵庫県神戸市出身。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程修了。博士(人文科学)。日本女子大学非常勤講師を経て、2014年から明海大学専任講師。専門は、日本語教育学。論文「中級日本語学習者の読解における要点と構造の気づき:要点探索活動と構造探索活動の統合と順序の影響を考慮して」(2012年、日本語教育(151)34‐47)で日本語教育学会第8回林大記念論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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