内容説明
明治から昭和にかけて国語・綴方教育の変革に寄与した芦田恵之助の教育思想と実践を、自身の生涯や当時の新教育運動との関連をふまえその方法論から検討。「綴らせて導く」ことによる主体形成に向けた、教育原理と実践の往還を捉える。
目次
序章 問題設定
第1章 随意選題をめぐる諸解釈
第2章 随意選題思想の形成
第3章 「人文一致主義」を基底とする随意選題
第4章 「自己」確立のための随意選題―書記行為による“主体”形成の機制
第5章 随意選題における「修養」
第6章 随意選題における「同志同行」
第7章 随意選題の射程―その意義と可能性
終章 作文・綴方教育の展望
著者等紹介
山田直之[ヤマダナオユキ]
1989年江津市生まれ。2017年にドイツ・オスナブリュック大学留学、2018年に広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了、博士(教育学)。2018年~現在、神戸女子大学文学部教育学科助教。専門分野は教育哲学、教育思想史、国語科教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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