内容説明
仁斎にとっての「学問」とは、世界の見え方を刷新させるものである。そして、そのような「学問」の道を開いたのが孔子であった。
目次
第1章 序論“朱子学”の遷移過程
第2章 李退渓(1501‐70)の「心は神明の舎」観
第3章 李退渓の「理発」「理動」「理到」
第4章 退渓門下から旅軒・張顕光(1554‐1637)にいたる「公共」
第5章 藤原惺窩(1561‐1619)とその周辺の「天道」観
第6章 中江藤樹(1608‐48)の「神理」と“朱子学”
第7章 伊藤仁斎(1627‐1705)における‘心性’と‘経世’
第8章 荻生徂徠(1666‐1728)の「天命」説と「修辞」論
第9章 蔡温(1681‐1761)における「心学」と「実学」
第10章 大田錦城(1765‐1825)と丁茶山(1762‐1836)における‘生命’と‘霊性’
第11章 結論
著者等紹介
片岡龍[カタオカリュウ]
1965年、広島に生れる。早稲田大学を卒業後、同大学院で東洋哲学を専攻。韓国・淑明女子大学講師等をへて、現在、東北大学文学研究科教授。専門は、日本思想史・東アジア比較思想。最近は、「近代性」をテーマにした中国・韓国との共同研究に注力している。日本東アジア実学研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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