目次
第1章 憎悪と転倒―出発点としての迫害(人類に対する憎悪;マルコ福音書における迫害の経験;迫害の始まりの状況)
第2章 転倒のエートス(放棄と信従;転倒行為としての悪魔祓い)
第3章 転倒の書としてのマルコ福音書(福音と反‐福音;受難物語における転倒;付論 空の墓で)
著者等紹介
三上真司[ミカミシンジ]
1958年(昭和33)年生まれ。1988年東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、横浜市立大学国際総合科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kentaro mori
5
驚くべき書であった。ボソボソと声に出しながら読んでいた。全文引用したいところだがやめておく。イエスはいかに恐るべき反逆者であったか。それはまだ「宗教」になる前のプリミティブな、故に乗り越えることのできない・・・●神学とは、緊張関係とは無縁の生に蓄積していく一種の脂肪でありぜい肉である。私たちが知るキリスト教は、神学という余計な脂肪をため込んだ以降の肥満体の宗教である。[・・・]「キリスト教」とは、イエス運動が「宗教」に変貌していったことを最初の大きな変容として、実に多くの変容や変質を経由しながら、出発時の2021/04/25
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