内容説明
常に変わり続ける中国社会において、宗教的・民俗的儀礼や民間の演劇はどのように行われ、またどのように享受されてきたのか。四川と福建の二つの土地の、跳神や端公戯、川劇や提線木偶戯、打城戯といった各儀式・芸能の考察から、それらを見る・見せている人々の生活、思考、感覚を探る。
目次
1 四川の表演(宗教と娯楽の狭間―跳神・端公戯・灯戯;表演の包装紙―端公の「壇」と「灯」;シンボルと技―川劇の覇児臉と変臉;変容する色男―脚色から読み解く「戯曲」の多様性)
2 福建省泉州の表演(人と神をつなぐ―泉州提線木偶戯の戯神・相公爺の霊性;地獄巡りの見せ方―「李世民遊地府」の演技・演出;生業としての儀式―東嶽廟・城隍廟;踊る道士―「打城戯」の選択)
表演における空間表現と処理 附 実見録「請神(大・小)」「辞神」
著者等紹介
細井尚子[ホソイナオコ]
博士(文学)。立教大学・異文化コミュニケーション学部・文学研究科超域文化学専攻教授。専門は演劇学。東アジア比較演劇研究。近年は文化研究における西洋・非西洋に対する関心から、東アジア文化圏の娯楽市場における諸相について取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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