内容説明
個人を重視する文化から、多様性をもった群衆の文化へ。植民地時代のピューリタンから、ホーソーン、メルヴィル、トウェインらを経て、現代のチカーナ作家まで、「個から群衆へ」という流れの中に位置づけてアメリカ文学の成り立ちを読み解く。
目次
序章 個から群衆へ
第1章 丘の上の町―トマス・シェパードのピューリタン・タウンの建設
第2章 リバイバル(信仰復興運動)―エドワーズの描く天国と地獄
第3章 コミュニティ―ホーソーンと改革運動の女性たち
第4章 パフォーマンス―エマソンの西部講演旅行が意味するもの
第5章 戦死者―メルヴィル『戦争詩集』における南北融合
第6章 首都『金メッキ時代』が暴く腐敗政治
第7章 パラダイス―メルヴィルとトウェインの描く沈黙するハワイ
第8章 聖地巡礼―メルヴィルの『クラレル』における自然との共生
第9章 コスモポリタン―黒人知識人W.E.B.デュボイスの南部と夢
第10章 ボーダーランド―ラティーノ・アメリカン、サンドラ・シスネロスの挑戦
終章 呟きから騒めきへ
著者等紹介
佐久間みかよ[サクマミカヨ]
学習院女子大学国際文化交流学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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