『パターソン』を読む―ウィリアムズの長篇詩

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861106453
  • NDC分類 931
  • Cコード C0098

内容説明

アメリカのモダニズム詩人、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(1883~1963)の代表作『パターソン』(Paterson)。ジム・ジャームシュ監督の同名映画にヒントを与えたこの長篇詩が追い求める「アメリカ的なるもの」とは?地誌、産業史、政治、人種表象…さまざまな角度から読み深めた論考11篇と、ニュージャージ州パターソンの街についてのエッセイ2篇他を収録。

目次

『パターソン』―映画と詩と街
ある産業都市の肖像―ニュージャージ州パターソン
ウィリアムズとアレン・ギンズバーグ
エズラ・パウンドとウィリアムズ―贈与交換と職業倫理
『パターソン』における「誤った(滝の)言葉」とは何か
『パターソン』の政治性
バロネス・エルサ―アメリカ・モダニズムとダダの出会い
ウィリアムズの牧歌
ウィリアムズにおける人種表象
産業主義と批判する女たち―ウィリアムズの『春など』
ウィリアムズとハート・クレイの『橋』
イーストリバーを眺める三つの詩―『パターソン』第四巻第一セクション論
アメリカ詩とメルヴィル―ウィリアムズとオルソンの場合

著者等紹介

江田孝臣[エダタカオミ]
1956年、鹿児島県に生まれる。1979年、千葉大学人文学部卒業。1985年、東京都立大学大学院博士課程人文科学研究科英文学専攻退学。中央大学経済学部助教授を経て、早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かふ

17
映画『パターソン』の詩人であるウィリアムズの長編詩『パターソン』を作家論と作品論で批評していく解説書?みたいな。「パターソン」が映画ではバスの運転手の名前、詩ではアメリカの土地の名前で、それを書いている詩人は町医者ということで精神分析的にアメリカの深層を探っていく叙事詩的なものになっている。映画では日常の抒情詩だったのだが、ずいぶん違った。その「深層」とは何かというとメルヴィル「白鯨(モビィ・ディック)」が描いたような「地霊」ということだった。2024/08/09

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