内容説明
アメリカのモダニズム詩人、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(1883~1963)の代表作『パターソン』(Paterson)。ジム・ジャームシュ監督の同名映画にヒントを与えたこの長篇詩が追い求める「アメリカ的なるもの」とは?地誌、産業史、政治、人種表象…さまざまな角度から読み深めた論考11篇と、ニュージャージ州パターソンの街についてのエッセイ2篇他を収録。
目次
『パターソン』―映画と詩と街
ある産業都市の肖像―ニュージャージ州パターソン
ウィリアムズとアレン・ギンズバーグ
エズラ・パウンドとウィリアムズ―贈与交換と職業倫理
『パターソン』における「誤った(滝の)言葉」とは何か
『パターソン』の政治性
バロネス・エルサ―アメリカ・モダニズムとダダの出会い
ウィリアムズの牧歌
ウィリアムズにおける人種表象
産業主義と批判する女たち―ウィリアムズの『春など』
ウィリアムズとハート・クレイの『橋』
イーストリバーを眺める三つの詩―『パターソン』第四巻第一セクション論
アメリカ詩とメルヴィル―ウィリアムズとオルソンの場合
著者等紹介
江田孝臣[エダタカオミ]
1956年、鹿児島県に生まれる。1979年、千葉大学人文学部卒業。1985年、東京都立大学大学院博士課程人文科学研究科英文学専攻退学。中央大学経済学部助教授を経て、早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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