内容説明
ジョイスの作品を「他のテクストとの関係」「視覚芸術との関連」「歴史記述の問題」という三つの観点から解釈し、新たな読みの可能性を提示する。テクストの“細部”と“外部”を大胆に往還するユニークなジョイス論!
目次
第1部 テクスト/インターテクスト(ジェイムズ・ジョイスの「衣装哲学」―『ユリシーズ』第十挿話について;パノプティコンのような語りの空間―『ユリシーズ』第十二挿話について;「牡牛」をめぐるテクスト―『ユリシーズ』第十四挿話について)
第2部 絵画への拡がり(ジェイムズ・ジョイスと視覚芸術に関する研究序論―『ユリシーズ』を中心に;ジョージ・ムアからジェイムズ・ジョイスへ―視覚芸術との関わりを中心に)
第3部 歴史への拡がり(バックレーとロシアの将軍―『フィネガンズ・ウェイク』第二部第三章における戦争て革命の文脈;「ママルージョ」と歴史―『フィネガンズ・ウェイク』第二部第四章における歴史記述;聖パトリックと「ママルージョ」―『フィネガンズ・ウェイク』第三部第三章冒頭における歴史記述)
著者等紹介
田村章[タムラアキラ]
金城学院大学文学部英語英米文化学科教授。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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