トロイア戦争の三人の英雄たち―アキレウスとアイアスとオデッセウス

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861106132
  • NDC分類 991
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ホメロス『イリアス』などをもとにトロイア戦争の物語を再構成。英雄たちと神々たちの活躍が一気に読める。「足の速い」速攻型のアキレウス、「ギリシャ人の護りの墻」アイアス、そして「工夫に富む」策略家オデッセウス。ホメロス『イリアス』などをもとに再構成された、一気に読めるトロイア戦争の物語。

はじめに
一 トロイア戦争のはじまり
二 アキレウスの怒り
三 海の民
四 渚のアキレウス
五 アキレウスへの使節派遣
六 アイアスの奮戦
七 パトロクロスの戦死と遺体の救出
八 アキレウスの嘆きと戦列復帰の決意
九 ヘパイストスがつくったアキレウスの楯の模様
十 ヘクトルとアンドロマケ、そしてヘレネ
十一 アキレウスの戦列復帰の決意の影響
十二 ヘクトルの死
十三 パトロクロスの葬儀
十四 葬送記念競技会
十五 ヘクトルの遺体の返還
十六 アキレウスの武具争いと、オデッセウスの弁論
十七 アイアスの心狂い
十八 アイアスの死と埋葬
おわりに

川井万里子[カワイマリコ]
著・文・その他

内容説明

速攻型のアキレウス、守りに強いアイアス、雄弁な策略家オデッセウス。戦いの始まりからアイアスの死まで一気に読めるトロイア戦争の人間ドラマ。

目次

トロイア戦争のはじまり
アキレウスの怒り
海の民
渚のアキレウス
アキレウスへの使節派遣
アイアスの奮戦
パトロクロスの戦死と遺体の救出
アキレウスの嘆きと戦列復帰の決意
ヘパイストスがつくったアキレウスの楯の模様
ヘクトルとアンドロマケ、そしてヘレネ
アキレウスの戦列復帰の決意の影響
ヘクトルの死
パトロクロスの葬儀
葬送記念競技会
ヘクトルの遺体の返還
アキレウスの武具争いと、オデッセウスの弁論
アイアスの心狂い
アイアスの死と埋葬

著者等紹介

川井万里子[カワイマリコ]
1938年生。東京女子大学英文科卒、東京都立大学大学院英文科修士課程修了。現在、東京経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

127
昨年読んだ『イリアス・オデュッセイア』を補完するものとして、作者の主観が入ってるにせよ、素晴らしい。 「トロイアでのミノア的自然・母権共同体は、トロイア戦争により小アジアから一掃された」 人事に介入する神々などはギリシャ的=男性優位である。そして、パリスに誘惑されたヘレナは、豊穣の女神としての生命力を有している女神とどこかで混同されている...、なるほど。この世界最古の文学を未読の人は、少なくとも『イリアス』を読んでからこちらを手に取るのがおすすめ。2019/01/02

trazom

13
この作品は、ホメロスたちが叙事詩で謳い上げた言葉を用いて、ギリシャ悲劇の人間模様を浮き彫りにしている。強さと優しさのアキレウス、傲慢不遜なアイアス、虚言・奸計に巧みなオデッセウスの対比は、人口に膾炙しているが、この作者の視点は、それらの人間関係を、現代社会にも通じる数々の問題(働き方、組織論、女性論等)の原型として一般化していることにある。特に、総大将アガメムノンとこの三人の英雄との関係は、現代の組織論そのものだし、アンドロマケやヘレネの姿から、女性蔑視社会における女性の生命力を主体性を学ぶことができる。2018/12/12

くまくす

1
図書館にて。トロイア戦争における3英雄、アキレウス、アイアス、オデュッセウスを中心にヘクトルやアガメムノンなどの人物像をイリアスや他のギリシア文学などを引用しつつ描き出している。詩の形の文学は読みづらく感じたので手に取ったが、人物像がよくわかりとても良かった。才能ある若者のアキレウス、誇り高き武人アキレウス、智略家のオデュッセウスによる物語は書かれた時代から何世紀も経て、類似の人物設定の作品もあるだろうが、とても新鮮に読めた。ソフォクレスなどのギリシア悲劇についても読んでみたいと思った。2022/05/13

v&b

1
メモ:67-L4 170-6 177-4 おしん 191 P国家 H玉座 時と人間世界 196-L3 204-5 216-L5 218-6 ”足音高く迫ってきていること” 225-L4 232 235 240煽り 248 アイアイ アイアス 哀哭 256 258-2 260-261   263 265 268-1 277 「黙って聞け。お前が自分の命を愛しいと思うなら、 誰もがそうなのだと考えるがいい。 エウリピデス『アルケスティス』301L 松平訳2019/04/11

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