出版社内容情報
トニ・モリスンからドン・デリーロまで、現代アメリカ文学に描かれた「保守」なるものの諸相について多角的に考察する。トニ・モリスンからドン・デリーロまで、現代アメリカ文学に描かれた「保守」なるものの諸相について多角的に考察する。
はしがき―トランプ現象と、現代アメリカ文学の「保守(性)」について語ること【山口和彦】
1 姉妹の選択―モリスンの『ホーム』にみる「保守」としてのセルフ・ヘルプ【深瀬有希子】
2 ニューディールと「保守」の倫理―コーマック・マッカーシーの『果樹園の守り手』における市民的反抗の精神【山口和彦】
3 失われた学費―ウィラ・キャザー「オールド・ミセス・ハリス」と左派批評【山本洋平】
4 老兵死す―ヘミングウェイの『河を渡って木立の中へ』と冷戦【辻秀雄】
5 ジョン・オカダ『ノー・ノー・ボーイ』論―アメリカ社会の主流とマイノリティの境界【安原義博】
6 ブルース・スプリングスティーンの複眼的視線―デューイ、スタインベック、ガスリー、そしてスプリングスティーンへ【遠藤朋之】
7 カーソン・マッカラーズと少女の夢―『結婚式のメンバー』における保守とリベラル【佐々木真理】
8 冷戦終結とジョン・アップダイク的中産階級の変質―9・11後のネオコンとネオリベラリズムの時代への応答【中谷崇】
9 戯れるアトムとイヴ―ボビー・アン・メイソンの南部原発小説『アトミック・ロマンス』【渡邉真理子】
10 囁き続ける水滴―ドン・デリーロ『ゼロK』における「生命の保守」【渡邉克昭】
あとがき―「ネオコン」と「ネオリベラリズム」と「ポスト・トゥルース」の時代における「文学」の意義【中谷崇】
山口和彦[ヤマグチカズヒコ]
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中谷崇[ナカタニタカシ]
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内容説明
トランプ現象に見られる混迷と分裂の時代に、文学はどう対峙するのか?トニ・モリスンからドン・デリーロまで、現代アメリカ文学に描かれた「保守」(conservative)なるものの諸相について多角的に考察する。
目次
はしがき―トランプ現象と、現代アメリカ文学の「保守(性)」について語ること
姉妹の選択―モリスンの『ホーム』にみる「保守」としてのセルフ・ヘルプ
ニューディールと「保守」の倫理―コーマック・マッカーシーの『果樹園の守り手』における市民的反抗の精神
失われた学費―ウィラ・キャザー「オールド・ミセス・ハリス」と左派批評
老兵死す―ヘミングウェイの『河を渡って木立の中へ』と冷戦
ジョン・オカダ『ノー・ノー・ボーイ』論―アメリカ社会の主流とマイノリティの境界
ブルース・スプリングスティーンの複眼的視線―デューイ、スタインベック、ガスリー、そしてスプリングスティーンへ
カーソン・マッカラーズと少女の夢―『結婚式のメンバー』における保守とリベラル
冷戦終結とジョン・アップダイク的中産階級の変質―9・11後のネオコンとネオリベラリズムの時代への応答
戯れるアトムとイヴ―ボビー・アン・メイソンの南部原発小説『アトミック・ロマンス』
囁き続ける水滴―ドン・デリーロの『ゼロK』における「生命の保守」