内容説明
19世紀末、共和制への移行直後のブラジル。「救世主」アントニオ・コンセリェイロに率いられた農民たちは、バイーア州の奥地に千年王国的共同体を設立した。政府軍に対して人々は最後まで戦い、2万5千人が全滅した―バルガス=リョサ『世界終末戦争』のモチーフとなったブラジル史上最悪の内戦の全貌を描く。
目次
第1部 宗教共同体としてのカヌードス(ブラジルにおけるメシアニズムの系譜―ドン・セバスチアン信仰からカヌードスの乱まで;救世主運動の虚像と実像―モンテ・マルシアーノ修道士の報告書とアントニオ・コンセリェイロの説教集から;コンセリェイロの運動に対する下級聖職者と民衆の態度)
第2部 民衆運動と教会・国家・地方ボス(カヌードス研究への新たな視点;カヌードスは共和国に対する叛乱であったか?―ザマ著『カードスの乱に関する実録を伴うブラジル共和国への請願書』;バイーア州における寡頭勢力の闘争―連邦制から中央集権体制への移行;リオ・デ・ジャネイロ陸軍省公文書館収蔵のカヌードス関係資料)
著者等紹介
住江淳司[スミエジュンジ]
1956年、和歌山に生まれる。最終学歴、筑波大学大学院博士課程。人文社会科学研究科歴史・人類学専攻。博士(文学)筑波大学平成25年3月25日取得。公立大学法人名桜大学国際学群教授。副学長(2016‐2017年3月)を経て、学長補佐(国際交流)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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塩崎ツトム
7
「世界終末戦争」にも登場した政治家の名前が登場するが、セザル大佐が見せしめにさらし首にされたのはあくまでも小説上の創作のようだ。ただ戦記ではなく、なぜこの争乱が起きたのかの政治的・経済的背景についての解説が主なので、戦記を期待して読むと落胆するかもしれない。あと文章がどうも悪文が続いて読みづらい。2021/09/16
スプリント
7
19世紀のブラジルで発生した宗教共同体による反乱。共和制移行直後のブラジルで2万5千人もの信者が全滅するほどの戦いが発生したのはなぜか。ブラジル史上最悪と呼ばれた内戦について書かれています。2018/02/27




