居場所―生の回復と充溢のトポス

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居場所―生の回復と充溢のトポス

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861105661
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0037

出版社内容情報

いじめや不登校、少年事件、「普通」でいることの生きづらさをめぐる若者たちの語りを手がかりに、「居場所」の意味を探究する。

第?部 居場所が問われる理由
第1章 居場所の原点とその変容
第2章 「普通」でいることの生きづらさ
第3章 若者が語る居場所の風景
第?部 居場所についての共通了解の試み
第4章 居場所の意味と成立条件
第5章 居場所の存在論
第6章 存在充溢としての学びと自己形成空間の構想
第?部 居場所が生まれる場を構想する
第7章 居場所が生まれる場の構想
第8章 居場所が生まれる空間デザインとかかわりの技法
第9章 居場所づくりとスタッフの魅力
第?部 居場所論の射程
第10章 変容する青少年問題への社会教育的アプローチ
第11章 持続可能な共生社会の構想へ


萩原建次郎[ハギワラケンジロウ]
著・文・その他

内容説明

生きることの豊かさを感じられる「居場所」のために。効率と生産性重視の現代社会で漂白される「私」。見えない檻の中で「普通」でいようとすることの生きづらさ。子ども・若者の生の陰影に寄り添い、大人との関係性を見つめ、共に生きる方途を探求する。現代人の生きづらさと居場所の根源に迫る。

目次

第1部 居場所が問われる理由(居場所の原点とその変容;「普通」でいることの生きづらさ;若者が語る居場所の風景)
第2部 居場所についての共通了解の試み(居場所の意味と成立条件;居場所の存在論;存在充溢としての学びと自己形成空間の構想)
第3部 居場所が生まれる場を構想する(居場所が生まれる場の構想;居場所が生まれる空間デザインとかかわりの技法;居場所づくりとスタッフの魅力)
第4部 居場所論の射程(変容する青少年問題への社会教育的アプローチ;持続可能な共生社会の構想へ)

著者等紹介

萩原建次郎[ハギワラケンジロウ]
1968年埼玉県生まれ。横浜国立大学教育学部生涯教育課程社会教育コース卒業、立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。駒澤大学総合教育研究部教授。教育人間学、社会教育学専攻。子ども・若者支援ネットワークづくり、地域の子どもの居場所づくり、ユースセンター運営、若者支援施策提言などにたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

39
私たちにとって居場所とはどんな存在なのだろう。そんなことを考えながら読みました。人と人の関係が競争的であり、相手を否定することで効率を上げ、生産性のある人として作り上げられようとしているなかで、自分への回復のための居場所は求められていると思います。本著で勉強になったのは相互承認という言葉。支援する側もされる側もお互いに承認し合うことによって居場所が作られていくのだと学べました。これは大人と子ども、子どもと子どもの関係性にも当てはまると思います。政策的に作られる「居場所」の批判的検討は必要だと思いました。2018/08/08

いとう

5
子どもの居場所づくりで生じる大人と子どもの関係性。 子どもの居場所作りが施策になるときに「放課後子ども教室」と学校の用語にからめとられる(245)ように、居場所によって教育や発達が促された方がよいとする大人や社会の考えが入り込む。ある学会で子どもの居場所が議論されたときには「成長を促す教育の場」「遊びを通して子どもの生きる力を育む場」と、成長、促す、教育、育むなどの大人の関与を良しとする単語がでてきたそうだ(246)。青木省三は大人が作る子どもの居場所は→2023/12/14

れどれ

3
空間としての場所性に加え、まなざされる私として他者の存在を見据えた上での居場所を探る。おおよそ子供や若者の"居場所のなさ"についての研究なのだが、ところどころ現象学に触れるなど観念的な話もあり、なるほどあの問題点もこの論題もこうした記述で整理できるのかとすっきりした。場とか帰属、居どころ、拠点、境、郷、陣、園、圏について興味関心がある身には価値ある内容だった。2021/03/15

nshunya819

0
【中途読了】児童分野の現場向け文書。文言がちょっと難しいけど解釈するとなるほどと思うところ多々あるので、購入してゆっくりと読み直したい。2021/12/31

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