出版社内容情報
なぜ小樽は戦後に衰微したのか。市民を直接取材し、コミュニティ解体の過程を微視的に考察。国家と都市の新たなあり方を模索する。
【目次】
序章 地方社会と地方都市へのアプローチ
第1章 戦後小樽の都市再生と都市再生事業
1.小樽市の再生と再生事業
2.小樽再生の可能性―小樽における自治と自立
補論 「道道臨港線と小樽運河を守る会」
第2章 小樽という都市と市民文化―戦後小樽を生きた人々の記憶
1.小樽市民のみた戦後小樽
2.小樽における「戦前」「戦後」と市民文化―「戦後小樽を生きた人々の記憶」から
第3章 戦後小樽市における町内と町内会―小樽再生のために
1.小樽市のおける町内会―戦前と戦後
2.小樽市における町内会の現状と課題
第4章 上昇志向型人間と非志向型人間における社会意識―小樽の市勢回復を念頭において
1.上昇志向意識と属性
2.上昇志向意識と階層帰属意識・生活意識
3.上昇志向と生活満足意識
4.上昇志向意識と社会意識
5.若干の要約と知見
第5章 漁業集落高島における階層構造と社会移動―山田勝敏を中心に
1.高島の山田家と勝敏氏
2.漁業集落高島と階層構造
3.漁業集落高島の社会変動とコミュニティ
第6章 高島におけるコミュニティと伝統的地域文化
1.高島の歴史
2.越後盆踊りと高島
3.高島の住民組織・地域活動と越後踊り保存会
4.地域文化とコミュニティ
終章 地方都市の衰退と再生―戦後小樽の歴史と教訓
1.戦後日本の社会体制と社会変動―地方社会の危機と戦後日本の資本主義
2.戦後小樽の都市政策と都市再生事業―小樽危機の構造要因
3.地方再生の課題と方法―国家・都市・コミュニティの再生と再編成
内藤辰美[ナイトウタツミ]
●内藤辰美(ないとう・たつみ)
山形大学名誉教授。日本大学大学院社会学専攻博士課程単位取得退学(文学修士)。所属学会 日本都市社会学会、日本都市学会。
主な著書に、『市民文化と地方都市―自立的地方都市の可能性』(恒星社厚生閣2001)、『地域再生の思想と方法』(恒星社厚生閣2001)、『生命化社会の探求とコミュニティ―明日の福祉国家と地域福祉』(恒星社厚生閣2011)、『中心と周縁―タイ、天草、シカゴ』(春風社2013)、『北の商都「小樽」の近代―ある都市の伝記』(春風社2015)。
佐久間美穂[サクマミホ]
●佐久間美穂(さくま・みほ)
川村学園女子大学教育学部社会教育学科講師。日本女子大学大学院社会福祉学専攻博士前期課程修了(社会福祉学修士)。所属学会 日本地域福祉学会、東北都市学会。
主な著書に、「アジア太平洋ソーシャルワーク教育連盟(APASWE)の歴史と現状―APASWEに関する文献調査を通じて」『人間関係学研究』13(2012年3月、大妻女子大学)、「家郷喪失の時代とコミュニティ」『人間関係学研究』14(2013年3月、大妻女子大学)、『中心と周縁―タイ、天草、シカゴ』(春風社2013)。
内容説明
なぜ小樽は衰退したのか?30人以上の小樽市民を丹念に取材し、コミュニティ解体の過程と生活者の実態を微視的に考察。地方創生の時代における国家と都市のあり方を模索する。
目次
序章 地方社会と地方都市へのアプローチ
第1章 戦後小樽の都市再生と都市再生事業
第2章 小樽という都市と市民文化―戦後小樽を生きた人々の記憶
第3章 戦後小樽における町内と町内会―小樽再生のために
第4章 上昇志向型人間と非志向型人間における社会意識―小樽の市勢回復を念頭において
第5章 漁業集落高島における階層構造と社会移動―山田勝敏を中心に
第6章 高島におけるコミュニティと伝統的地域文化
終章 地方都市の衰退と再生―戦後小樽の歴史と教訓
著者等紹介
内藤辰美[ナイトウタツミ]
山形大学名誉教授。1971年日本大学大学院社会学専攻博士課程単位取得退学(文学修士)。所属学会:日本都市社会学会、日本都市学会
佐久間美穂[サクマミホ]
川村学園女子大学教育学部社会教育学科講師。2006年日本女子大学大学院社会福祉学専攻博士前期課程修了(社会福祉学修士)。所属学会:日本地域福祉学会、東北都市学会等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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