出版社内容情報
儒学の本質を「生の技術」=「精神の偉大な作品(=人間)に関わる熟練した技術」ととらえる著者が、中国、日本の儒学と通底しつつ独自の発展を遂げた朝鮮儒学をその巨匠たちの思想を辿りながら跡づける。
韓 亨祚[ハンヒョンジョ]
韓国の東海岸にある盈徳郡江口面(慶尚南道)に生まれる。ソウル大学哲学科卒業。韓国精神文化研究院(現、韓国学中央研究院)、韓国学大学院、哲学博士。
現在、韓国学中央研究院教授。専攻は古典漢学、哲学。
著書に『朱熹から丁若?へ』(世界社 1996年)、『中高生のための古典成語講義』(文学村 1997年)、『無門関あるいはお前は誰だ』(如是我聞 1999年)、『なぜ東洋哲学なのか』(文学村 2000年)、『なぜ朝鮮儒学なのか』(文学村 2008年)、『韓亨祚教授の金剛教講義』全2巻(『仏陀の致命的な冗談―韓亨祚教授の金剛経別記』・『万花たちの祝祭―韓亨祚教授の金剛経疏』、文学村 2011年)。
韓国語への翻訳書に鎌田茂雄『華厳の思想』(高麗院 1987年。原著は講談社1983年)など。
片岡 龍[カタオカリュウ]
東北大学大学院文学研究科准教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。著書に『日本思想史ハンドブック』(共編、新書館 2008年)、『近世儒学研究の方法と課題』(共著、汲古書院 2006年)など。
朴 福美[パクポンミ]
内容説明
儒学の本質を「生の技術」=アートととらえる著者が、独自の発展を遂げた朝鮮儒学とその巨匠たちの思想を跡づけ未来につなぐ。
目次
16世紀 百花の庭園(1554年 金剛山、若き栗谷とある老僧との対話;退渓の『聖学十図』、朱子学の設計図;南冥・〓(そう)植、刀を帯びた儒学者)
17世紀 哲学的な激突とその深まり(人物性同異論の論点と解き方)
18世紀 上からの改革論(君師正祖、再び朱子学を高く歌う;朱子学と茶山、そして西学が分かれる所;実学、或いはゆらぐ理学の城砦)
19世紀 道学の守護者たち(韓末の儒学の選択、抵抗または隠遁)
20世紀 地球共同体に向かう夢(恵岡・崔漢綺の気学)
著者等紹介
韓亨祚[ハンヒョンジョ]
韓国盈徳郡江口面(慶尚南道)に生まれる。ソウル大学哲学科卒業。韓国精神文化研究院(現、韓国学中央研究院)韓国学大学院哲学博士。現在、韓国学中央研究院教授。専攻は古典漢学、哲学
片岡龍[カタオカリュウ]
1965年、広島に生れる。早稲田大学を卒業後、同大学院で東洋哲学を専攻。韓国・淑明女子大学講師等をへて、現在、東北大学文学研究科准教授。専門は、日本思想史・東アジア比較思想。最近は、東アジア発の公共哲学・生命思想に関心を深めている
朴福美[パクポンミ]
1943年鹿児島県・山川生まれ。1994年韓国高麗大学校大学院国語国文科碩士取得。埼玉県川口市で20年近く、私的な韓国語教室を主宰している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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