内容説明
情熱家で、直情家だった。生き方も、哲学の仕方も。旧来の通俗的なカント像に修正を迫る、最も詳細な伝記。新たな資料を博捜し、生誕から最晩年に至るまでのカントの生活と学問を多面的に描き出す。
目次
1 子供時代と青年時代の初期(一七二四‐四〇年)
2 学生と家庭教師(一七四〇‐五五年)
3 洗練された修士殿(一七五五‐六四年)
4 新生とその結果(一七六四‐六九年)
5 沈黙の歳月(一七七〇‐八〇年)
6 「すべてを粉砕する」形而上学批判者(一七八〇‐八四年)
7 人倫の形而上学の定礎者(一七八四‐八七年)
8 宗教と政治に関する異議申し立て(一七八八‐九五年)
9 老カント(一七九六‐一八〇四年)
著者等紹介
キューン,マンフレッド[キューン,マンフレッド] [Kuehn,Manfred]
1947年生れ。マギル大学博士。ボストン大学名誉教授。専門は、カントとヒュームおよび両者の関係、ドイツ観念論とそれに先行する英独仏の哲学、倫理学・宗教哲学
菅沢龍文[スガサワタツブミ]
1957年生れ。法政大学大学院人文科学研究科(哲学専攻)博士後期課程単位取得退学。法政大学文学部教授
中澤武[ナカザワタケシ]
1963年生れ。早稲田大学大学院文学研究科(哲学専攻)博士後期課程中退。トリーア大学(ドイツ連邦共和国)博士(哲学 Dr.phil.)。早稲田大学文学学術院・明海大学歯学部・東京薬科大学各非常勤講師。翻訳家
山根雄一郎[ヤマネユウイチロウ]
1970年生れ。東京大学大学院人文社会系研究科(哲学専門分野)博士課程修了、博士(文学)。大東文化大学法学部教授(哲学・倫理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。