途上と目的地―スペイン・サンティアゴ徒歩巡礼路 旅の民族誌

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途上と目的地―スペイン・サンティアゴ徒歩巡礼路 旅の民族誌

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  • サイズ B6判/ページ数 331,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861104664
  • NDC分類 384.37
  • Cコード C0036

内容説明

何を求め人は巡礼路を歩くのか?歩くことと、それによってもたらされる周囲の諸物との物質的・感覚的な相互作用を、長期かつ長距離にわたる緻密なフィールドワークによって生き生きと描きだす。目的地にいたるまでの経験そのものに焦点をあてる、あらたな人類学の試み。

目次

序章 理論的背景と調査方法(サンティアゴ徒歩巡礼に関するフィールドワークに基づく研究;「巡礼路を歩く旅」をどう考察するか ほか)
第1章 サンティアゴ巡礼の概要(サンティアゴ巡礼路の地理的概要;サンティアゴ巡礼形成史 ほか)
第2章 巡礼者の一日(集合的性質としての慣習的行動;巡礼/観光的な行為だけでは捉えきれない周期性 ほか)
第3章 途上と目的地―苦痛と快(苦痛をともなう経験の多様性と類似性;途上へのこだわり ほか)
第4章 ウォークスケープ(地続きのランドスケープ;徒歩と路上の諸物がとりもつ関係 ほか)
第5章 遠近感とリズム(場所性と時間性;身近な人々、遠くにあるもの ほか)
第6章 ホーム(住まいつつさすらうこと;カミーノとの距離 ほか)
終章 結論にかえて(「あいだ」へのまなざし;民族誌的考察のまとめ ほか)

著者等紹介

土井清美[ドイキヨミ]
1976年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。株式会社日本交通公社勤務を経て、サセックス大学大学院修士課程修了、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在、青山学院女子短期大学ほか兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆☆☆☆☆☆☆

1
サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼をめぐる民族誌。自己への言及を織り交ぜつつ、「あいだ」という視点にこだわって書かれた実験的な記述は極めて魅力的。個人的には「流れ」の民族誌なのかなと思った。で、ドゥルーズやインゴルドなら流れの中から現れては消えてゆく大きな何かも示すところだけど、本書はそこも「あいだ」のままにしておく。このあたりの見極めが民族誌としての完成度であると同時に、若干の食い足りなさを感じさせる点でもある、ように思う、けど面白かったです。2016/01/05

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