米国の沖縄占領と情報政策―軍事主義の矛盾とカモフラージュ

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  • サイズ A5判/ページ数 378,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784861104510
  • NDC分類 219.9
  • Cコード C0021

内容説明

沖縄占領とは何だったのか―アメリカ占領下の沖縄で住民統治を担った軍政府と琉球列島米国民政府が実施した広報宣伝活動を公文書に基づき検証し、現代の情報メディア社会に潜在する政治宣伝と戦争宣伝の問題を考える。

目次

米国の沖縄占領とは何だったのか―戦争宣伝論の視座からの再考
第1部 議会と戦時指令(米議会と沖縄統治予算;陸軍省の民事活動―軍政府から広報まで;沖縄占領政策の基本指令JCS 1231;米民政府(USCAR)とは何か―戦時指令の復活
二重構造―陸軍省の議会対策)
第2部 米国の情報政策と沖縄(米国の対外情報政策;沖縄CIEの広報・広聴活動(一九四五‐一九五七年)
米民政府・広報局(一九五七‐一九七二年)
日米関係―もう一つのトモダチ作戦)
軍事主義と民主主義の相克―沖縄問題と歴史的遺産

著者等紹介

吉本秀子[ヨシモトヒデコ]
山口県立大学国際文化学部准教授(マス・コミュニケーション論、戦争宣伝論)。早稲田大学第一文学部卒業。カリフォルニア州立大学サンノゼ校マス・コミュニケーション研究科修士課程修了。2012‐13年、ジョージワシントン大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふら〜

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アメリカの沖縄統治を情報政策の観点から考察。ガリオア資金が(陸軍の特別会計となって)沖縄の土地収用に使われたりと、色々興味深い指摘もあり面白い。「脅威は軍隊が作り出す宣伝」と喝破する思い切りの良さ、その脅威を喧伝するため軍隊にとって情報政策(そしてその予算取り等をはじめとする議会の説得)はある意味で生命線となっていたことが分かる。米政府乃至は米軍にとっての沖縄とは何か、それを考える一つの要素にはなるのでは。沖縄統治の法的根拠というのは興味深いテーマですな。2017/11/24

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