内容説明
ゴミ回収車自殺…アヒルボート自殺…セザール彫刻式自殺…病院で知り合った自殺志願者ポールとノルベール。ダメ男ふたりがアイデアの限りを尽くして繰り出す、奇想天外な自殺方法の数々。フランス映画の巨匠ルコント監督が仕掛ける、抱腹絶倒のユーモア小説!
著者等紹介
ルコント,パトリス[ルコント,パトリス] [Leconte,Patrice]
フランスの映画監督。『レ・ブロンゼ』『髪結いの亭主』『リディキュール』『橋の上の娘』『スーサイド・ショップ』等の作品がある
デカンヴィル,ダヴィッド[デカンヴィル,ダヴィッド] [d’´Equainville,David]
フランスの出版者でジャーナリスト
桑原隆行[クワハラリュウコウ] 
福岡大学人文学部フランス語学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
昼夜
23
          
            読みながら「ようこそ、自殺用品専門店へ」を思い出していたら著者の1人が映画の監督をしていたとあとがきで知った。自殺という暗くて鬱な感じをジョークに変えられるのはフランスだけな感じがする。この本を借りた後に徹夜仕事が何日かあったからあまり楽しめなかったのはちょっと残念だった。2015/04/16
          
        qoop
7
          
            反メメント・モリな喜劇。自殺に失敗した二人の男が次回の成功を期して取り交す往復書簡…という体裁が面白い。奇抜な方法での擬似心中を語り合いながら育まれるホモソーシャルな関係。入り組んだ本音と建前がプライドを刺激し合いながらお互いを抜き差しならない地点に追いやっていく。ある種のカタルシスを醸成するに至るラストには、強い諧謔を伴うカウンセリング効果が感じられる。示唆に富む訳者あとがきを読むまで気づかなかったが、そうか、ルコントは「ようこそ、自殺用品専門店へ」を映画化してたっけ。2019/06/23
          
        きゅー
7
          
            ノルベールとポールはともに自殺未遂をして、偶然同じ病室に担ぎ込まれた。二人は親しくなり、退院した後も手紙を通じて完全自殺マニュアルの作成を始める。ジャン・トゥーレの『ようこそ、自殺用品専門店へ』の結末を大幅に変えて「スーサイド・ショップ」としてアニメ映画化したのがパトリス・ルコント。その時の経験から本作が生まれたことは容易に想像がつく。本作は、自殺を題材としているが、まろやか仕上げでブラックな部分は微塵もない。明るく、爽やか。そして結末も「スーサイド・ショップ」同様に無難の一言。読み応えのない物語だった。2015/06/19
          
        チェス
2
          
            本気で語ってるのかしら?とクスクス? 図書館本。 2018/05/24
          
        まある
1
          
            読みにくくて、3分の1ほどで断念してしまった。ともに自殺に失敗した二人の男性が文通を始め、さまざまな自殺方法を考え出し、意見を述べあうという内容(…だと思う)。なかなか面白そうなのだけれど、どうも読みにくいのは翻訳のせいなのか・・・。2018/05/19
          
        

              
              

