出版社内容情報
スターリンの圧政を逃れて中国亡命を試みたロシア・ドイツ人をはじめ、国家の枠組みを超えて生きようとした人々の営みと経済を見る。
内容説明
ヨーロッパ、ロシア、アジアの各地域で、国家の枠組みを超えて生きることを余儀なくされた人びとのいとなみを見る。野心あふれる社会経済史研究!
目次
第1部 西ヨーロッパの越境世界(ハンザ衰退期におけるブレーメンの対ハンザ関係と商業;アルザスユダヤ人問題再考―セール・ベールの活動を中心に;一九世紀の「密輸資本主義」―上ライン地方を中心に;一九世紀におけるスイス-フランス国境地域のナショナル・アイデンティティと経済的実態)
第2部 ロシアからアジアへ(一八一〇‐一八二〇年代のロシア国軍における体罰―ヴォロンツォフとジェルトゥーヒン;スターリン体制を逃れるロシア・ドイツ人―アムール川、ウスリー川を越えてハルビンへ;近世日露国境の構築と漁業―開発当初のエトロフ島漁業)
第3部 アジアの越境世界(明治初期のアメリカ・プロテスタントの活動と日本組合教会;近代開港場の形成と商人―近代朝鮮を中心に;日本と中国における企業文化の「基層」をめぐって―企業観と利益分配からの分析;ツバルの華人―台湾との関係を中心に)
著者等紹介
内田日出海[ウチダヒデミ]
1953年生まれ。成蹊大学経済学部教授
谷澤毅[タニザワタケシ]
1962年生まれ。長崎県立大学経済学部教授
松村岳志[マツムラタケシ]
1962年生まれ。大東文化大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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