内容説明
道徳の境界はどこまで拡大するのか。「横超」という概念を大胆に導入することにより、見知らぬ者の協働と連帯を志向する、共感に基づくプラグマティックな倫理の可能性を描き出す。
目次
第1章 原理なき自由―ローティの作り出される倫理
第2章 真理なき正当化―ローティの正当化の概念
第3章 超越なき自由―ハイエク・自由・進歩
第4章 拡大する道徳的権利―シンガーによる動物の権利論
第5章 横超の倫理
第6章 公共倫理―公共圏における諸コミュニティ間の倫理
著者等紹介
谷口隆一郎[タニグチリュウイチロウ]
1961年(昭和36年)鹿児島県伊佐市生まれ。熊本育ち。ウェストヴァージニア大学経済学大学院修士課程卒業(West Virginia University)、キリスト教学研究所大学院哲学修士課程単取得退学(Institute For Christian Studies)、アムステルダム自由大学哲学大学院博士課程卒業(Vrije Universiteit Amsterdam)。キリスト教学研究所大学院研究員、聖学院大学総合研究所助教授を経て、聖学院大学政治経済学部政治経済学科教授。Ph.D.(哲学博士)。専門は、哲学・倫理学・政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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