内容説明
没後25年、日本におけるポストモダン思想受容の嚆矢となった天才的フランス文学者へのオマージュ。ゆかりの深い諸氏が思いを寄せる書き下ろしの追悼文に加え、当時発表された関係のエッセイ追悼文、書評を集める。
目次
1(「読むこと」と「正しさ」―豊崎光一とポール・ド・マン(蓮實重彦)
追憶の断片をいくつか(菅野昭正)
豊崎光一のこと、など(清水徹) ほか)
2(ある豊饒なダンディズムについて―豊崎光一を悼んで(辻邦生)
ニ短調ピアノ協奏曲の肖像(辻邦生)
豊崎光一との最後の旅(辻邦生) ほか)
3(豊崎光一パリ青春の日々:1960‐1963(エヴリン・カデュック)
一九六〇年代のパリ(日野三郎)
豊崎光一とジャック・デリダ―「二つの悪口」から(ブリュネ裕子) ほか)