内容説明
スペインから日本に渡り布教活動を展開していたグレゴリオ・デ・セスペデスは、豊臣秀吉による朝鮮侵攻の際、キリシタン大名小西行長の求めにより密かに渡朝する。そこで彼が目にしたものとは?出生と家族、キリシタン大名たちとの親交、暴君秀吉への怒りなど、貴重な書簡をもとに、時代の渦に呑まれたイエズス会宣教師の姿を浮き彫りにする。
目次
1 グレゴリオ・デ・セスペデスの出生と家族
2 朝鮮におけるグレゴリオ・デ・セスペデス
3 グレゴリオ・デ・セスペデスが朝鮮で書いた書簡
4 日本におけるグレゴリオ・デ・セスペデス
5 グレゴリオ・デ・セスペデスが日本で書いた書簡
6 宣教師たちの記録に映る朝鮮のイメージ
7 布教活動の様子
8 グレゴリオ・デ・セスペデスの書簡に関する研究
著者等紹介
朴哲[パクチョル]
マドリード大学にて博士号(文学)を取得。韓国外国語大学校スペィン語学科専任教授を経て、韓国外国語大学校学長。また、韓国ではじめて『ドン・キホーテ』を翻訳し、広くスペイン文学を韓国に紹介したことで、2010年11月にカルロス三世勲位大十字章をスペイン政府より贈られる
谷口智子[タニグチトモコ]
熊本県天草市生まれ。2000年3月、筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究家単位取得退学。2000年11月、博士号取得(文学)。現在、愛知県立大学外国語学部ヨーロッパ学科スペイン語圏専攻准教授。専門は宗教学、ラテンアメリカ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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