内容説明
神々のドラマとしての『マハーバーラタ』から、人間のドラマとしての『マハーバーラタ』へ。インドはもとより、東南アジア諸国の宗教・思想・文化の歴史に巨大な足跡を残し、現在もインド人、とくにヒンドゥー教徒たちにとって活きて働く文化財であるヒンドゥーの二大叙事詩を新しい視点で読み解く斬新な論考。
目次
第1章 『マハーバーラタ』における裏切り―『三国志通俗演義』と比較して(『マハーバーラタ』のあらすじ;『マハーバーラタ』における裏切りの諸相 ほか)
第2章 インドネシアのマハーバーラタ―クレスノとブトロ・グル(『マハーバーラタ』、ジャワへ;クレスノとブトロ・グル ほか)
第3章 『マハーバーラタ』と『バーガヴァタ・プラーナ』―クリシュナの変容(『バーガヴァタ・プラーナ』;『バーガヴァタ・プラーナ』における『マハーバーラタ』再説部分 ほか)
第4章 『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』―誓いの問題を中心に(ヒンドゥー教二大叙事詩;『ラーマーヤナ』のあらすじ―誓いに注目しつつ ほか)
付録 『マハーバーラタ』の人間群像
著者等紹介
前川輝光[マエカワテルミツ]
1954年熊本県生まれ。大阪外国語大学ヒンディー語科、東京外国語大学大学院地域研究研究科、東京大学大学院人文科学研究科(宗教学・宗教史学)に学ぶ。1994年中村元賞受賞。1997年東京大学より博士(文学)。現職、亜細亜大学国際関係学部教授。専攻は宗教学、インド宗教・文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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in medio tutissimus ibis.