アントニオ・タブッキ 反復の詩学

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  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861103582
  • NDC分類 970.28
  • Cコード C0098

内容説明

物語の萌芽が表現されることをおのずから要求し、作家はそれをじっと待つ。書くことは生に参加する要素、生は書くことに参加する要素。いま“生きることの混乱”の物語が紡がれる。付録・アントニオ・タブッキ全著作解題/タブッキ研究のための文献リスト。

目次

1 自伝的なもの(「逆さまゲーム」以後;アントニオとアントニオ―タブッキと父;秋分)
2 虐殺の経験(『トリスターノは死ぬ』の混乱;原子爆弾とアウシュヴィッツ;鉛の時代)
3 変奏(ひきだしから出てくる物語;宇宙の無限;書き直し)

著者等紹介

花本知子[ハナモトトモコ]
1978年、広島県生まれ。2006年、東京外国語大学大学院博士後期課程修了。2009年より、京都外国語大学イタリア語学科・京都外国語短期大学講師。2009年4月~9月、2011年10月~2012年3月、NHKラジオ「まいにちイタリア語」(入門編)講師。専攻は、イタリア現代文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぞしま

19
タブッキの訳者でもある著者の学術的な研究書。なので、かたいと言えばかたいのだろうが、あまり気にせず、かなり気楽に読ませて頂いた。読みやすいが、巻末には舌を巻くほどの膨大な資料が紹介されていて、苦労して書き上げられたことが伝わる。タブッキの語りの特徴として時制がいりくでいる点などの、原書に当たらないと分からないような箇所も、具に記載されており、興味深い内容であった。タブッキ未訳の作品もチラホラ散見されるので、ぜひとも著者に翻訳して頂きたたい。特に本書で頻出する『トリスターノは死ぬ』を読みたいと思う。2017/01/25

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