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貧困をどのように捉えるか―H.ガンズの貧困論

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  • サイズ B6判/ページ数 351,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861103438
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

内容説明

富裕層の生活水準は貧困層の存在を前提として維持されているという貧困の積極的機能に着目し、あるべき福祉政策の方向性を模索。「自助努力」「自己責任」の欺瞞を暴く。

目次

序章 研究の背景と目的
第1章 H.ガンズの人物像
第2章 貧困研究の出発点―ウエストエンドのフィールドワーク
第3章 貧困問題とは何か
第4章 「貧困の文化」をめぐる考察
第5章 なぜ貧困の根絶が困難なのか―貧困の「積極的」機能について
第6章 “アンダークラス”をめぐる諸問題―貧困者へのネガティブなラベリング
終章 貧困をどのように論じるか

著者等紹介

西村貴直[ニシムラタカナオ]
1976年生まれ。関東学院大学文学部現代社会学科准教授。東京都立大学大学院社会科学研究科社会福祉学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まつゆう

2
H・ガンスの貧困研究から見える貧困の捉え方を手際よくまとめた傑作。特に「貧困の文化」や「アンダークラス」といった善意ある科学者が貧困を根絶するためにきちんとその構造的文脈を踏まえて提出したはずの概念が貧困者の性格や気質といった個人的な問題に還元されてしまったことの批判解説と、貧困が既存の政治システムにおいてシステム維持の効果を持つ(つまり弱者を喰らって生きのびている)とする「積極的機能」分析がこの本の真骨頂。貧困問題について構造的に分析している本は数多くあれど(例えば湯浅誠の本)ここまでの質の本は初めて。2014/12/02

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