内容説明
原発を武器に独立した女だけの国で「男の神話」は過激に書き換えられ、殺され再生した母は「母」のイメージをぶち破る。男によってつくりあげられた言語、宗教、性別観をくつがえす孤高の作家の叫びをとらえる文学評論。
目次
1 なぜ男は笙野頼子を畏れるのか(女の見る夢―『水晶内制度』における極私的神話世界;言語・宗教・性別規範―『水晶内制度』試論;おかあさんのその後―『母の発達』の破壊力)
2 私をおまえと呼ばないで―マンガにみるジェンダー(「おまえ」という呼称がはらむもの―やまだ紫『しんきらり』をテキストとして;「単性生殖」をキーワードに萩尾望都『マージナル』を読む―男女共同参画は種レベルの命題か?)
-
- 和書
- マイ・リトル・ヒーロー