「俗語」から「国家語」へ―スペイン黄金世紀の言語思想史

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「俗語」から「国家語」へ―スペイン黄金世紀の言語思想史

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  • サイズ B6判/ページ数 285,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861102912
  • NDC分類 860.2
  • Cコード C0087

内容説明

俗語としてのカスティーリャ語はラテン語の衰退とともにいかにしてスペイン語という国家語に変貌していったのか。

目次

第1部 文法論(スペイン・ルネサンスの文法観;黄金世紀における俗語文法出現の意義;生成文法の先駆者サンチェス・デ・ラス・ブロサス;コレアス(一六二七)の文法論
ビリャール文法(一六五一)に見られる規範性)
第2部 正書法(一六世紀初期のスペインにおける正書法論と音声学―ネブリハ(一五一七)とベネガス(一五三一)を中心として
黄金世紀のスペイン語正書法論―語源主義と音素主義の論争をめぐって)
第3部 言語史・辞書編纂・方言認識(スペインにおける言語史研究の始まり;黄金世紀の辞書編纂学―コバルビアス(一六一一)を中心として
創出された地域変種―黄金世紀の演劇作品に見られるサヤゴ方言についての一考察)

著者等紹介

岡本信照[オカモトシンショウ]
京都外国語大学大学院修了。現在、京都外国語大学准教授。専攻はスペイン語学、スペイン語史、言語思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おとや

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15世紀末から17世紀にかけてのスペイン黄金時代において、国家形成と複雑に絡み合いながら、当時の文法家たちのカスティーリャ語→イスパニア語に対する言語観にどのような変化、発展があったのかを、著者の数々の論文を元に論じた論文集的な本。もともと言語学史は言語学に関連する諸学の中でもかなり好きな分野なので楽しんで読むことができた。一応一般向けの本ではあるものの、言語学の初歩知識(生成文法も含む)とスペイン語の基礎文法の知識がないと読んでいても辛いだろうとは思った。2015/04/29

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