内容説明
「公正で慎ましく豊かで健康的な人間味のある世界」に向かって何ができるのか。個人から始まる行動が、家族‐地域社会‐国民国家社会‐大地域圏を経て、地球社会に達する過程を具体例とともに描き出す。
目次
第1部 二〇世紀末期の国家と個人―外国人の受け入れとNGO活動(外国人の受け入れ―EU・オランダ;外国人の受け入れ―日本;NGO活動の比較―フランスと日本)
第2部 二一世紀の「システム」と個人―変革の動き(日本における外国人の受け入れとNGOの展開;オルター・グローバリゼーションと世界社会フォーラム;マイクロ・クレジットとソーシャルビジネス)
結論と展望
著者等紹介
三橋利光[ミツハシトシミツ]
1942年生まれ。1966年、上智大学外国学部フランス語学科卒業。1969年、東京大学教養学部教養学科フランス分科に学士入学・卒業。1973年、上智大学大学院国際関係論研究科修士課程修了(国際学修士)。1979年、上智大学大学院国際関係論研究科博士課程入学・満期退学。その間(1973~1976年)、フランス政府給費留学生として3年間パリ大学4、ラテンアメリカ高等研究所、社会科学高等研究所のそれぞれ博士課程でフランス社会学、ラテンアメリカ地域研究を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三橋利光先生による2011年の著書。移民問題、NGO活動の国際比較、オルター・グローバリゼーション、マイクロクレジットおよびソーシャル・ビジネス、といった諸問題について、主に紀要論文をもとにまとめられている。本書での著者の、新しい資本主義の方向性(とくにグローバル社会において)としてWSFやユヌスの諸活動にその光明を見る点は私も同意する。しかしながら本書の構成はどうにかならぬのかとも思う。書評論文なのであれば、すべての書評した書籍・論文情報を一カ所に集めてもらいたいし、索引もお願いしたいところだ。2012/03/09