内容説明
17世紀の同君連合以降、イングランドと対峙しつつ共存してきた“国家なきネイション”スコットランドの独自の歩みを、政治・宗教・産業・都市の観点から多面的にたどる。
目次
序章 本書の視点と課題
第1章 一七世紀のスコットランドの宗教と政治―同君連合下の史的一面
第2章 合邦下のスコットランド―スコットランド人のアイデンティティ
第3章 産業革命と都市―産業革命期のスコットランドの首都エディンバラ
第4章 エディンバラ市民と運河―運河建設と石炭資源地の確保
第5章 企業家貴族ブックルー公爵とエディンバラ―エディンバラ、ダルキース、リースを結ぶトライアングル構想
第6章 スコットランドの市民的自治の史的背景―中世都市に基盤を置いた市民的自治
終章 スコットランドにみるスコティッシュネスとブリティッシュネス―住民投票にかけた「権限の委譲」とその史的経緯
補論 横浜開港ではじまった連合王国による近代と近代化
著者等紹介
小林照夫[コバヤシテルオ]
1941年生まれ。関東学院大学文学部教授。同大学大学院文学研究科指導教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。