内容説明
オーウェルの作品論、細部まで配慮のいきとどいた文章。第1章では、オーウェル専門の研究者でなくても理解できる内容に、同時に読み物としての面白さも追求。そこで文章化した観点・視点を、第2章の論術で深化し、敷衍させている。
目次
第1章 『オーウェル研究』ノート(B.ハインズに与えた影響;「気の向くままに」!!それとも「私の好きなように」?!;「反共作家」という風聞の出所を辿ってみると…?!;オーウェルはペシミズムに囚われたか?! ほか)
第2章 オーウェル文学の想像的創造力(幼年体験と文学的想像力―オーウェルの『一九八四年』体験;動物革命の理想とその変質―スペイン市民戦争と『動物農場』;“鯨の腹の内側に”を読み解く―ペシミズムではなく、創作指針の表明として;補遺―政治的ペシミズム論のからくり ほか)
著者等紹介
高橋鍾[タカハシアツム]
1943年、島根県に生まれる。九州大学大学院文学研究科修士課程修了。宮崎大学教育文化学部教授。エッセイ集『われ鍋にとじ蓋年記―高橋一家の年賀状』(弦書房2006)で、第10回日本自費出版文化賞文芸A部門賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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