内容説明
地球温暖化などの環境問題が深刻化する現在、サステイナビリティ(持続可能性)を経済・開発、生命・社会、思想・宗教などの観点から多面的に論じることで、新たな文明像を模索する。
目次
1 経済・開発とサステイナビリティ(持続可能な社会を展望する―食・農・環境からの文明パラダイム転換;持続可能な世界の創造に向けて「壁」を除去する―企業や社会運動の事例から見えてくる「真社会人」の姿;「開発」と「安全保障」を再考する―サステイナビリティへのパラダイム転換をめざして;原子力発電と「公正なサステイナビリティ」―リスクに直面する弱者たち;循環共生社会をどう形成するか―ハード偏重の廃棄物・資源循環政策ではサステイナブルな社会は実現できない;持続可能性をどのように計測するか―経済学の分析枠組み)
2 生命・社会とサステイナビリティ(生命科学が描く未来と人間の持続性;遺伝資源の多様性と持続性;危機言語とサステイナビリティ―ニュージーランドのマオリ語復興が示す方向;連帯とサステイナビリティ―モハベ族の闘い;ムレイ・ブクチンのソーシャル・エコロジー―アメリカのエコロジー論争を中心に;大河とともに生きる―アスワン・ハイ・ダム建造にともなうエジプトの変容からみる持続可能な社会のあり方;イスラーム社会における経済発展とサステイナビリティ)
3 思想・宗教とサステイナビリティ(日本の宗教的思考が二一世紀に貢献するもの;仏教のものの見方に学ぶ千年持続学;地球環境問題を前にした暴力抑制機能としての宗教の役割―ユダヤ教・キリスト教・イスラームの協働を;持続可能な世界とディープ・エコロジー思想―隠れた局面を見据えて;ボトム・アップのサステイナビリティ探求)
著者等紹介
木村武史[キムラタケシ]
1962年生。シカゴ大学大学院神学校博士課程修了(1998)。専攻は宗教学、サステイナビリティ研究。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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