内容説明
グローバリゼーションの進展によって市民権と国籍が分離しつつある現在、都市と市民社会の関係を歴史的に見直しながら、国境を越えた市民権を構成する新しい単位としての都市社会を展望する。
目次
第1部 都市の成立・発展と市民社会の成長―古代都市の可能態から現代都市の現実活動態へ(古代都市の誕生と市民権の発展―古典古代の問題構成(第一次都市革命)
中世都市の発展と市民権の継承―中世から近代へ(第二次都市革命) ほか)
第2部 フォーディズムの危機と都市社会の変容―文化、空間、環境の現実態に関する分析(フォーディズムの危機とポストモダニズム―“都市化された人間性”の分析;フォーディズムの危機と空間の諸形態―“情報型発展様式”のインパクト ほか)
第3部 グローバリゼーション、市民権、都市―都市社会における新しい可能態、現実態、完全現実態(グローバリゼーションと国際地域社会システムの形成―生成する第二級市民の問題;グローバリゼーション、市民権、エスニック・マイノリティ1―市民権と国籍の結合と分離について ほか)
ヘクシス分析の社会学とその展望―活動そのものとしての「人間の作品」を目指して
著者等紹介
岩永真治[イワナガシンジ]
1963年福井に生まれる。1994年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。1997年明治学院大学社会学部専任講師。1999~2000年アメリカ合衆国ミシガン州ホープカレッジで交換教授として、講義The Culture of Japan:From the Sociological Point of Viewをおこなう。2000年明治学院大学社会学部助教授。2001年ローマ大学、パリ大学で招聘教授、フランス国立社会科学高等研究院で客員研究員として研究に従事する。2002年引き続きハイデルベルク大学で客員教授、ハーヴァード大学で客員研究員として研究に従事する。2006年~明治学院大学社会学部教授。専攻は国際地域社会システム論、都市・地域社会学、国籍と市民権の歴史比較社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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