平家物語―装置としての古典

平家物語―装置としての古典

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  • サイズ B6判/ページ数 285,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861101397
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C0095

内容説明

日本的無常観の源流とされる「祇園精舎」は、権力の讃歌だった。ナショナリズムの高揚するとき、古典は感性と思考を規範化する装置となる。批評理論を援用した性・死・共同体をめぐる物語解釈。

目次

1部 秩序を補完/撹乱する『平家物語』(軍記物語と「現在」をつなぐ二、三の断章―「名誉の死」とはなにか;叛乱=乱反射する「祇園精舎」―語り物としての『平家物語』;常識と逸脱のあわいの『平家物語』―兵藤裕己『平家物語 「語り」のテクスト』を読む)
2部 ジェンダー批評のなかの「木曾最期」(「戦場」を踊りぬける―巴と義仲、「鎮魂」を選びとる;男が男を「愛」する瞬間―兼平と義仲、英雄たちが「失敗」する;乳兄弟の「創られた楽園」―「一所で死なん」という共/狂=演/宴)
3部 亡霊/怨霊と、鎮魂のシステム(見えない亡霊/顕れる怨霊―記憶/亡霊/不可能性;怨霊の表象/表象の亡霊―亡霊化する『平家物語』;鎮魂されない平家一門の物語―「主体」化する建礼門院)

著者等紹介

高木信[タカギマコト]
1963年滋賀県生まれ。1993年名古屋大学大学院文学研究科(博士後期課程)国文学専攻満期退学。1996年名古屋大学博士(文学)取得。1993年4月~2008年3月学校法人東海学園東海高等学校教諭(国語)。2008年4月より相模女子大学学芸学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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