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内容説明
息子の心はライチョウの足、イワナのひれ、白いトナカイの角とともにあり、息子の胸にはヨイクがあふれている。おまえのようにたった一つの歌では満足できないのだ。百年に一度だけ、魔法のたいこが、ふしぎな物語を語りだす…。フィンランド民話を題材にした静謐なファンタジー。
著者等紹介
荒牧和子[アラマキカズコ]
1938年東京生まれ。東京教育大学理学部、コロラド大学大学院Ph.D。東京大学物性研究所文部技官、コロラド大学およびノースイースタン大学リサーチアソシエイト、東京女子大学助教授などを経て龍谷大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
18
森の木々や氷河のほとりに咲く小さな花。鹿、オーロラ、星座。自然とともに暮らしていた人びとの美しい物語集。2018/01/26
あき
11
★★★☆
rinakko
7
素敵。ヌンヌンヌー、歌いたいわ。“約束通りの風の道/東西南北正しい向きに ヌンヌンヌー/ヌンヌンヌー” “アスラクの布はヌンヌンヌー/白樺の皮になれ/ヌンヌンヌー ヌンヌンヌー”2014/12/16
ふくろう
7
「彼の胸のうちには、ヨイクがあふれている」:雪の積もる音が耳の中に響いてきそうな、静かで美しい短編集。四季を彩るような美しい布がオーロラに、悲しみを抱えた男は山に、美しい女は花になる。北国の物語は、どうしてこんなに美しいのだろう。息をひそめて読みたい。2010/05/03
ぱせり
4
物語のなかから匂いたつようにさまざまな色が鮮やかにうかびあがってくる。美しい自然を歌った物語が多く、その情景がくっきりと目に見えるよう。目に焼きつくような印象的な一つ一つの場面のあざやかなこと。美しい絵画を見ているようでした。2008/02/18
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