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内容説明
EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法である。2013年、WHOは効果的なトラウマ治療法としてEMDRを推奨。他の精神科疾患、精神衛生の問題、身体的症状においても治療効果が報告されており、その適用範囲は近年ますます広がりを見せている。
目次
EMDRの戦略的発達モデル
EMDR実践に資源の開発の戦略を統合する
解離性同一性障害(DID)、特定不能の解離性障害(DDNOS)、自我状態を持つクライエントに対するEMDR
解離を伴うクライエントにおけるEMDR処理:オピオイド拮抗薬による補助療法
幻肢痛プロトコル
両手の編み込み
DeTUR、アディクションおよび機能不全行動のための衝動低減プロトコル
報われない愛の苦しみ、共依存、回避、そして先延ばしを取り除くために肯定的な感情をターゲットにすること
トラウマとトラウマに関連した身体的痛みへの再演プロトコル
文化的、そして世代的取り入れへのEMDR
「むちゃ食い・ダイエットサイクル」からの脱出
トラウマと虐待の回復グループにおけるEMDRとDBTの使用
カップルセラピーにおけるEMDRの利用
知的障害のあるクライエントのEMDR
EMDRで不安障害を扱う
アート、プレイ、ストーリーテリングによる子どもの感情調節
著者等紹介
市井雅哉[イチイマサヤ]
兵庫教育大学大学院発達心理臨床研究センター教授。本多クリニック、臨床心理士。専門行動療法士。EMDRIA認定コンサルタント。EMDR研究所トレーナー。日本EMDR学会理事長。日本行動療法学会理事。日本心理臨床学会理事。EMDRIA編集理事。EMDR Asia理事
吉川久史[ヨシカワヒサフミ]
浜松医科大学児童青年期精神医学講座、特任助教。臨床心理士。主に複雑性PTSDや自閉症スペクトラム障害を持つ子どもと親に対して臨床活動を行っている。EMDRの他に自我状態療法、ホログラフィートーク、認知行動療法、ソリューション・フォーカスト・アプローチ、ソーシャルストーリーズを用いて援助を行っている
大塚美菜子[オオツカミナコ]
兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士後期課程在学中。臨床心理士。EMDR臨床家資格。複雑性PTSD、解離や愛着の問題を専門に、精神科・心療内科のクリニックで臨床活動を行っている。日本EMDR学会IT委員、人道支援プログラム(JEMDRA‐HAP)委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。