内容説明
アメリカで生まれた少女、河本明子さんと、ロシアから日本に亡命した音楽教師セルゲイ・パルチコフさん。一九三六(昭和十一)年、二人は広島で出会う。そして原爆投下―。二人の遺品であるピアノとヴァイオリンの数奇な運命を通じて、戦争の愚かさと平和の大切さを問いかけるノンフィクション。
目次
プロローグ 二つの楽器
第1章 アメリカで生まれたピアノと少女
第2章 広島女学院の小学校にて
第3章 明子さんの青春と戦争
第4章 八月六日 そして戦後
第5章 パルチコフさんの歩み
第6章 原爆 パルチコフ一家の戦後
エピローグ 平和を奏でる
著者等紹介
西村文[ニシムラアヤ]
神戸海星女子学院高校、大阪大学文学部美学科卒。1996年、中国新聞社入社。報道センター文化担当記者
廣谷明人[ヒロタニアキト]
岡山県立笠岡高等学校、広島大学学校教育学部卒。元広島市立中学校英語教諭。2020年から一般社団法人HOPEプロジェクト理事
二口とみゑ[フタクチトミエ]
広島大学附属高等学校、広島女学院大学文学部英米文学科卒。約30年間、外国籍児童・生徒への日本語教育に携わる。一般社団法人HOPEプロジェクト代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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