内容説明
世界周航を彩った豪華貨客船として、また帝国海軍の徴用船として活躍した「あるぜんちな丸」―やがて南海を征く輸送船団の護衛空母となって生まれ変わり、果敢に出撃して多くの敵機、敵艦と死闘を繰り広げてきた『海鷹』の航跡と乗組員の戦いを活写する。
目次
第1章 南溟に幻を追う―空母海鷹、南海を征く
第2章 佐伯湾薄月―海の女王あるぜんちな丸、空母海鷹へ
第3章 南十字星、宜候―初出陣、護衛空母海鷹
第4章 鶴谷城秘め桜―豊後弥生の忍び坂
第5章 さらば南海の島影よ―絶対国防圏、いま脆く
第6章 豊後、睦月の帳―耐えて忍んだ火の女
第7章 殉忠水漬く屍―早春の呉に爆裂の水柱華
第8章 天晴れ、碧眼パイロット―海鷹、最後の対空戦闘
第9章 『海鷹』、暘谷城下日出浜に坐洲―本土決戦真近の恋炎
第10章 いざ、さらば艨艟七十年―逝く夏、乱世の恋道遠く
著者等紹介
森山嘉蔵[モリヤマカゾウ]
昭和2年、青森県深浦町に生まれる。青森県青年師範学校を経て日本大学文学部卒業(通信過程)。青森県鯵ヶ沢町深浦町文化財審議委員
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