著者等紹介
新宮晋[シングウススム]
自然エネルギーで動く彫刻を作るアーティスト。1937年大阪生まれ。東京芸術大学絵画科卒業。1960‐66年イタリア、ローマ滞在。1971‐72年ハーバード大学視覚芸術センター客員芸術家。2014年兵庫県三田市の兵庫県立有馬富士公園内に「新宮晋 風のミュージアム」がオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
87
子どもにとって毎日が新鮮であり、一日一日が冒険の連続であること。その冒険を終え帰る家、そこに待つ母親の存在が安らぎであること。おそらく新宮さんの子どもの頃の記憶をもとに書かれた物語だろうが、それを読む私の胸にも懐かしい感覚が蘇る。そうそう、子どもにとって自転車は魔法のような乗り物で、未だ見ぬ世界を冒険するための道具だった。自転車に乗ると風が、空が、雲が、新しい冒険へと私を誘ってくれた。 巻末に新宮さんの言葉があった。この言葉を読めただけで、この本を買った意味があったというものだ。2017/11/21
いっちゃん
14
アングルが面白い。子供の頃って、なんでも冒険で楽しかった。今より自由で、危ないところでも遊んでいたし、探検みたいなのもよくやった。そんなのを思い出させてくれる絵本だった。2019/10/12
ヒラP@ehon.gohon
14
自転車に乗って、冒険の旅に出る。 顔が出てこない絵は、夢の世界では、ちょっと怖さも秘めているような気がしました。 友だちと一緒にピクニックに行きたかったのかな? 気がついたら友だちがいなくなっていたのかな? 森で見え隠れしていた動物たちはいったい何だったんだろう? 逃げるようにしてペダルををこいだあの感覚は覚えているぞ。 お母さんの声で目が覚めて…。 深層心理のようにして読んでいくと、意外と著書の本心にぶつかるのかも。 いろんな読み方のできる絵本です。2019/04/09
遠い日
10
太陽と影。熱さえ感じる絵が鮮やか。俯瞰する視線で、動きが感じられ、静止画なのに不思議な浮揚感。いつか見た風景。いつかの思い出。誰の胸にもするりと入りこみそうな既視感。2018/08/24
退院した雨巫女。
10
《本屋》太陽の下で、過ごした一日。犬のルルといっしょに、自転車に乗って。読んでいて、なんか懐かしさを感じた。2017/11/22