内容説明
ひとをしあわせにできないなら、それは“ニセの経済活動”です。この絵本を読んで、それを見抜ける“経済名探偵”になりましょう!経済は、お金や数字を増やしたり、大きくしたりするためのものではありません。ひととひとが信頼関係をもってつくるもの、ひとをしあわせにするものなのです。「エライ」ひとはまちがっています!浜矩子さんがはじめて子どもたちに語る経済哲学。
目次
1 お金のハナシ(お金って何?;お金にふりまわされない生き方って?;お金と経済のカンケイ)
2 経済のハナシ(経済の本質って?;「経済は成長しなくてはいけない」もの?;日本経済は成長中?;成長のかわりに必要なことって?;本当に“経済的”なのは?)
3 地球経済のハナシ(“地域通貨”ってどういうお金?;目指したい日本経済の姿;世界と日本経済のカンケイ;“いのち”のためのこれからの経済)
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
エコノミスト。同志社大学大学院ビジネス研究科教授。三菱総合研究所主席研究員として英国駐在員事務所長を務め、帰国後は経済に関するコメンテーターとして活躍
高畠純[タカバタケジュン]
絵本作家・イラストレーター。250冊以上の絵本や児童文学を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
54
探していたのはこのような本でした!😊タイトルだけ見ると、「お金より大切なものがあるよね」というありきたりな事が書かれているのでは?と誤解されそうですが、さにあらずです。“お金”って素晴らしい!と思えました。著者は、本当の経済活動は「すべてのひとを、しあわせにするもの」であると最初に説明します。おそらく誰も否定はしないでしょう。では、経済成長は良いこと悪いこと?縮小は駄目なの?そのような疑問に明解に答えています。地域経済を見る視座を得ることもできました。経済の本質を示し、今後のあるべき姿を展望しています。2019/09/15
とよぽん
38
絵本、ではあるが子供にはちょっと難しいかも。経済とは人を幸せにするためのものであり、お金と経済活動、目的と手段、グローバル化、など抽象的な項目もある。大人が読んでも改めて考えさせられる内容だった。浜矩子先生の講演も聞いたことがあるが、やはり「人」が原点で、ブレない信念とヒューマニズムを感じる。先生は、大人ではなく子供たちに正しい経済のあり方を学んでほしいのだと思った。2019/09/24
りょうみや
17
子供向けではなくほぼ大人向けの絵本。でも中学生くらいが読んでおいてほしい。お金や経済成長は目的ではなく人を幸福にするための手段で、人を幸福にする本物の経済活動と手段が目的化しているニセモノの経済活動を見分ける名探偵になること。個人的には最近読んだ「父が娘に語る〜経済の話」をさらにやさしく分かりやすくしたような内容。2019/09/22
ぽてちゅう
14
少し難しいかもしれないけれど、子どもなりに感じて見抜いて欲しい、お金の正体!お金に振り回され疲れ切ってる大人に、「お金を上手に使う」「人と人を繋ぐのがお金本来の使い方」「happyは人それぞれ。happyな分かち合いがうまれるのが経済」などの言葉がグサリ、グサリと刺さります。大人の経済は停滞しているけど、子どもの経済は成長の一途。お金や経済のことを知って、見た目は子ども中身は大人の名探偵になーれ!!2019/11/12
じょんたん
10
タイトル通り、お金さえあればよいのか。を問う本。子どもに読んでほしいと思って借りてきたものの、結局自分だけ読んで返却した。お金はたくさんあればよいものではなく、自分が幸せだと思うよりもちょっとだけ少なくある方がいいのかな。と思った。やはり子供に読んでほしかった。機会があればまた借りよう。2018/08/08
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