内容説明
森に、ちょっとふしぎなヘラジカさんがいました。友だちが水たまりで、飛びはねてあそんでいても、ヘラジカさんはあそびません。ぬれるのがきらいだったから。いっつも、こんな調子です。「ぼくってほんとにこのままでいいのかな?」ヘラジカさんは、思いきってヨットで旅に出ることに…。大自然に育まれたどうぶつたちが、生きることのすばらしさをユーモラスに伝えてくれるシリーズ。
著者等紹介
オールドランド,ニコラス[オールドランド,ニコラス][Oldland,Nicholas]
カナダのニューブランズウィック州マウントアリソン大学で美術の学位を取得し、商業デザイナーとして活躍。きょうだいで経営する人気の衣料品ブランド、ハットレイでクリエイティブ・ディレクターを務める。『ハグくまさん』で絵本作家としてもデビュー
落合恵子[オチアイケイコ]
1976年よりクレヨンハウスを主宰し、文化を明るく拓いていく提案を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
絵本と児童書が多い本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
88
キライなものばかりのヘラジカさんがいました。濡れるのがキライだから水遊びはしない。強い風がキライだから凧揚げはしない。寒いのがキライだからスキーはしない。万事この調子。〈このままでいいのかな〉と悩んでいたヘラジカさんは、考えた末に決心します。〈何にも分からないなら、何でもやってみよう〉と。そして、ヨットに乗って一人旅に出発するのです。【人生を希望に変える絵本】第2弾。とぼけた動物たちの表情が何ともかわいい。〈ハグくまさん〉や〈ビーバー〉(シリーズ3作目の主人公)も登場します。2011年12月初版。2015/02/22
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
80
★★★★あ~これは好き(♡˙︶˙♡)誰しも臆病です。変わって行くことは怖い、でも、時には流される事も必要なのです。流された先で待っているのは「成長」でしか無いと信じる事。腹くくって信じる!己を信じる事も必要なのです。「こうでなければ」←と言う、こだわりや決めつけ=執着は「閉ざされる」事の第一歩です。変わらずに居る事は誰にも出来ない事なのです。読み友さんの綾ちゃんの名言に「孤独と孤立は違う」と言うのが有りますが、その通りだと心から思うのです。2015/05/26
紫綺
70
「人生を希望に変えるニコラスの絵本」第2弾。ヘラジカさんのとぼけた顔に癒される~。何かを変えたかったら、何でもまずやってみることだな。2012/09/22
☆よいこ
63
自己啓発系絵本。友達は水溜まりで遊んだり凧揚げしたりスキーを楽しんでいるけれど、[ちょっとふしぎな]ヘラジカは濡れたくない、風か嫌、寒いのも嫌だと遊ばない。「ぼくって ほんとに このままで いいのかなあ」ヘラジカは思い切ってやってみることにした。ヨットに乗って海に漕ぎ出し嵐と対峙する。無人島でサバイバル生活をするうちに友達ができて素晴らしい毎日を過ごせるようになる。無事に帰りついたヘラジカは別人のように活動的になった▽やりたきゃやれ、何事も挑戦。但し、私的にはそのままのヘラジカでも良かったんじゃないかとも2023/11/22
gtn
55
インドアの人も、当然今までにアウトドアの楽しさを経験している。なのに、基本、家の中にいることを選択しているのは、それが自分に取って一番快適ということ。「ぼくって、ほんとにこのままでいいのかなあ」と人の目など気にする必要はない。ちなみに、私は酒をゆっくりゆっくり飲みながら、本を読んでいる時が一番快適。2023/02/06