内容説明
成功するためにだまされてはいけない、クリエイティブの迷信!アイデアはひらめくもの?クリエイターは生まれつき?オリジナリティがカッコいい?企画会議はブレーンストーミングで?良い商品はおのずから売れる?イノベーションを起こした企業と人が本当に実践したこと―。
目次
第1章 「クリエイティブ」にまつわる迷信
第2章 「ひらめいた」の迷信
第3章 「生まれつきクリエイター」の迷信
第4章 「オリジナリティ」の迷信
第5章 「エキスパート」の迷信
第6章 「インセンティブ」の迷信
第7章 「孤高のクリエイター」の迷信
第8章 「ブレーンストーミング」の迷信
第9章 「団結」の迷信
第10章 「制約」の迷信
第11章 「ネズミ取り」の迷信
著者等紹介
バーカス,デビッド[バーカス,デビッド] [Burkus,David]
リーダーシップ、イノベーション、戦略に関する最新研究から得た知見をシェアするための電子出版ウェブサイト、LDRLB(pronounced“leader lab”)の創設者兼エディター。オーラル・ロバーツ大学で経営学を教えるかたわら、ウェブサイト『99U』と『The Creativity Post』の常任コラムニストも努める。現在は妻と息子と共にオクラホマ州タルサに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
29
1つ1つの迷信を紐解き、事例を踏まえた論理展開。少なからず勇気をもらえる!(笑)中でも「創造的プロセス」には納得感。突き詰めると、ゼロからの発想の集合体であって、セロからの発想とは若干ニュアンスが異なる。何らかの土壌があっての”進展”の結果。気になるところが「独り占めの代償」。利益享受対象次第ではなかろうか。迷信の中では「ブレーンストーミングの迷信」が唯一違和感。迷信というより、目的の不明確さや先入観により生じるGAPという印象。結局、積み重ねる大小様々な工夫の成果が、創造の源なんだろうなぁ。2015/05/11
Thinking_sketch_book
22
★★★★★ この本は創造性と革新性に対する迷信を一つ一つ説明しながら解きほぐしてくれます。迷信を信じるとは1方向から思考する事だとすると思います。そのため多面的に物事を捉える重要性を感じました。また特に革新性、創造性を生み出すための視点も同様に重要さを感じました。特に印象に残ったのはアイデアの生み出し方と成長です。新鮮な視点で、様々な人の知恵や経験を熟成を通してアイデアを生み出すという印象を持ちました。さらに制約や衝突をくり貫けさせる中でアイデアを成長させることも面白かった。2014/11/23
nizimasu
8
様々な創造力で言われる俗信について、解説しつつそのどれをも捨てていくいわば、クリエイティブに王道なしを体現するような本。確かに、神から落ちてくるアイディアは元を正せば過去の体験や知見からの学びであろうし、孤高というのは創造において有効ではないというのはよくわかる。でもこの本には、セオリーは書いてあるが答えがないのが特徴。でもこの本を読むと自分のプラニングと照らし合わせることができる鏡のような本でもありました2014/12/24
たぬたぬ
4
「クリエイティブ」「イノベーション」にまつわる様々な「迷信(思い込み)」が、いかに根拠のないものか述べている。生まれ育った環境・教育によっては、自然とそういった思い込みによるフィルターがなく活動できる人もいるだろうが、「自分はクリエイティブさとは無縁」と感じる人ほど読むと良いかも知れない。偉大な業績を挙げた人々を我々は伝記や超人的なエピソードで知るが、それは決して一人の人間の活動だけで達成されたものでないことは説明されない。創造性に関する誤解は構造的な問題も絡んでいるように思った。2016/03/21
Keystone
3
色んな事例が興味深かった。2017/01/13