内容説明
大きな頭で、巣穴の入口を塞ぎ、自ら“門”になるのが、唯一の仕事という“もんばんアリ”。“もんばんアリ”になる宿命を背負った少年アリは、どんな生き方を選ぶのか。
著者等紹介
さとみきくお[サトミキクオ]
里見喜久夫。1948年大阪府生まれ。株式会社ランドマーク代表取締役、NPO法人読み聞かせ文庫代表理事。2012年には、株式会社はたらくよろこびデザイン室を設立。障害者の自立をテーマにした季刊誌『コトノネ』の発行に関わり、編集長を務める。同時に、障害者福祉施設のビジネス開発のサポートも手がける
しおたまさき[シオタマサキ]
塩田雅紀。1969年東京都生まれ。1996年からイラストレーターとして活動。以降、雑誌のイラストレーションの他、多くの単行本の装画を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
172
はたらきアリさん、おかえりなさい。もんばんアリの物語。一度でいいから外の世界を見てみたい。すぐに戻ってくるんだよ。切なさと哀しみ、壮大な美しさ、クリスマスに出版された、見果てぬ夜空を想う絵本。あなたがいてくれたから安心していられたんだ。物語だってわかっているのに涙が出てくる。泣くだけ泣いて、思い出を話しはじめるなんて。明日の夜になったらお別れだなんて。土の中の小さな穴から見える世界も、満月の浮かぶこの星の世界も、さまざまな思いとともに満ちていく。雨が降っていないのに涙が止まらない。この絵本、おすすめです。2023/12/02
masa@レビューお休み中
60
門番アリとは、まさしく門番としての役割をもったアリのこと。きちんとした役割があるにも関わらず、働きアリたちからは馬鹿にされてしまう。なぜかというと、彼らは昼間働かないからだ。みんなが活動している間は巣の中でおとなしくしている。そして、夜になると巣を守るために大きな頭で巣をふさぐ…それが門番アリのお仕事なのだ。だから、彼らは毎晩頭を外にだして、夜空を見上げる。夜の月を見ながら、アリの巣を守る、まさしく門番なのである。これだけでも切ないのに、その門番アリが語る話がまたなんともいえない気持ちにさせられるのです。2013/03/31
り こ む ん
28
巣を守るための頭の大きなアリがもんばんアリ。大きな頭で巣穴を塞ぐのが役目。その一生は巣穴の中。外の世界へ憧れるのもうなずける。あるもんばんアリが、外の世界へ…戻ってきた時には、巣穴より大きくなってしまい、戻れない…泣きながらも、外の世界の広さと豊かさを語る。自分の役目、生き方について思いを巡らす絵本。2014/03/07
定年(還暦)の雨巫女。
12
《書店》前任アリさんが、門番を引き継ぐ時に語る切ない話が、胸をうつ。2012/12/19
みなかすみ@道北民
7
せつないお話ですね。表紙も中の絵も素敵です。2013/03/07
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