内容説明
ここは日本じゃなかったの?静子11歳、敗戦直後の混乱を生き抜き、遠い祖国をめざす。朝鮮北部から倉敷へ、母と子7人、奇跡の帰還。
目次
第1章 藍湖は今…―一九四五年十月初め(雄一さんの脱出計画!;どうして脱出はだめ?;キムおじさんがつかまる?;裏切られた!)
第2章 キムおじさん―一九四五年十一月末(キムおじさんの思い出;真夜中にだれ?;にせパパ)
第3章 オコリーさんの影―一九四五年十二月末(大尉のひっこし;金びょうぶが隣の部屋に!;文子の特技;まち子の難儀;和子の熱;マダムの届け物;オコリーさんの手当て)
第4章 ピルヒのオンマ―一九四六年三月末(住む家がない!;ピルヒの家へ!;リーシュマンのまり;どうしてごはんを残すの?;保安隊の巡回!;キムおじさんの決意;赤いまりがない!;リーシュンの家へ)
第5章 脱出まで―一九四六年五月~十月(第一陣に加われず!;第二陣も置き去りに;ついに出発!;三十八度線!倉敷へ!)
著者等紹介
遠藤みえ子[エンドウミエコ]
旧姓・藤原。釜山生まれ。6歳で倉敷へ引き揚げる。倉敷青陵高校、東京女子大学英米文学科卒。吉祥女子高校、都立高校で計31年間、恵泉女学園短大、東京女子大学で計17年間、いずれも非常勤講師として勤務。2010年3月停年退職。『スージーさんとテケテンテン』で第5回小川未明文学賞優秀賞を受賞。日本児童文学者協会会員。日本こどもの本研究会会員。バオバブ同人。2006年より、八王子市で「イギリス児童文学を原書で楽しむ会」を主催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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